水道管の中は本当に汚いのですか？

水道管は経年劣化により内壁にサビや不純物がたまり、古い住宅では赤水や異臭の原因になることがあります。すべての水道管が汚れているわけではありませんが、特に築年数が長い家ではリスクが高まります。

『水道管が汚い』というのはデマですか？

一部ではデマという意見もありますが、現実に老朽化した配管ではサビ・バイオフィルム・汚れの蓄積が確認されており、厚生労働省などもインフラの劣化に警鐘を鳴らしています。

赤水の主成分である酸化鉄は通常は鉄分として体内に吸収されますが、過剰な摂取は胃腸に負担をかける可能性があります。見た目に異常がある場合は飲用を避け、浄水器の利用や水質検査をおすすめします。

水道管には管理区分があり、道路側の配管（本管〜メーター）は自治体が管理しますが、敷地内の配管（メーター以降）は基本的に所有者が管理・修理する必要があります。

赤水や異臭などの予防には、初めに水を数秒流す・浄水器を取り付ける・定期的に水質検査を行うといった対策が有効です。

「水道管汚い」「赤水出る」「サビ水道健康被害」などの検索が増えています。この記事では、水道管の劣化や家庭内のリスク、今すぐできる対策までわかりやすく解説します。

＜目次＞

水道管の内部実態

「これ、なんだと思いますか？」

実はこれ、水道管の内側の写真なんです。

水道管の内壁は、設置からおよそ5年ほどでサビが発生し始め、10年経つとそのサビがコブ状に変化。

さらに20年以上経過すると、サビや汚れによって水の通り道がどんどん狭くなってしまいます。

こうした老朽化した配管からは、目に見えない微細な鉄サビや不純物、さらには独特のニオイを含んだ水が家庭に届けられていることも。

特に築年数が古い住宅では、このようなリスクが高まります。

「水道管　汚い　デマ」と検索する人も多いですが、結論から言えば「汚れていることがあるのは事実」です。

もちろん、すべての水道管が劣化しているわけではありません。

しかし、老朽化が進んだ住宅や、配管のメンテナンスが行き届いていない場所では、サビ・汚れ・異臭のリスクは確実に存在します。

厚生労働省や国土交通省も、水道インフラの老朽化に警鐘を鳴らしており、これは個人の感想や誤解ではなく、公的にも認められている課題です。

「赤水やサビの混じった水を飲むと体に悪いのでは？」と心配される方も多いでしょう。

ただし、ほとんどの自治体では塩素消毒や定期的な管内洗浄を行っており、一般家庭に直接大きな健康被害が出るケースは稀です。

それでも、「もしも」のために以下の対策をおすすめします。

今、日本の水道に静かに忍び寄る危機があります。
それが「水道管の老朽化」です。

水道管は本来、40年程度が耐用年数とされています。
しかし現在、全国で15%以上、都市部では30〜40%がすでに耐用年数を超えていると言われています。

老朽化した水道管は、ある日突然…

実際、全国で年間約2万件以上の漏水事故が発生しており、その数は年々増加傾向にあります。

▶ 詳しくはこちら（外部リンク）

「こういうのって、全部市や町が直してくれるんでしょ？」
…と思われるかもしれません。

でも実は、水道管には“管理の境界線”があるのです。

管理範囲	管理者	対応内容
道路側（本管〜水道メーターまで）	自治体（水道局）	公共事業として修繕対応
宅地内（メーターより先〜蛇口まで）	ご家庭（持ち主）	修理・交換は自己責任・自己負担