おぷろシリーズ開発ストーリー
お風呂のお湯をまるくする塩素除去入浴剤
岐阜県・美山。
その一角に「水栓バルブ発祥の地」で創業から70年、水と向き合い続けてきた工場がある。
水生活製作所。
ここで、シャワーヘッドでもなく、浄水器でもない、「お湯」そのものを変えようとした、静かな挑戦が始まろうとしていた。 キーワードは、 「塩素」と「やさしいお湯」。
これは、「塩素が入っていないお風呂に入りたい」という、 たった一言の声から生まれたプロジェクトXさながらの物語である。
<目次>
小さな工場の静かな決意、やさしい“お湯”をつくる
岐阜・美山。山々に囲まれた小さな町。冬は雪が降り、夏には蛍がただよう。 その町で、水生活製作所は1954年の創業以来、水栓、浄水器、シャワーヘッド、節水器具など、 「水を道具の力で良くする」ことを生業としてきた。
水は、見えない。蛇口をひねれば当たり前に出てくるもの。 だからこそ、この工場の仕事は注目を浴びることは少ない。 「ちゃんと出る」「きちんと止まる」「気持ちよく浴びられる」。 当たり前を、当たり前に保つための、名もなき技術者たちの仕事だった。
決定的な一言ー「塩素が入っていないお風呂に入りたい」
開発のはじまりは、あるお客様の切実な一言だった。「塩素が入っていないお風呂に入りたい」。
他にも「子どもが、お風呂を嫌がるんです」「皮膚がピリつくみたいで、湯船に入りたがらないんです」といった共通した悩みの声が届き始めた頃だった。
浄水器メーカーとしての反射神経で、まず「浴槽用の浄水器」を考えた。 技術的には、夢物語ではない。浴槽1回分のお湯は、およそ200リットル。活性炭フィルターを通して、そこから塩素を除去する。
だが、ここで現実が立ちはだる。
「これ、相当大きくなるな……」「フィルターの交換頻度は? コストは? 置き場所は?」
活性炭フィルターで処理する装置は、巨大になり、コストも設置性も現実的ではなかった。
1年ほど、試作と検討を繰り返した。だが、どれだけ工夫をしても、「多くのご家庭にとって現実的とは言えない」という結論から逃れられなかった。 アプローチを、根本から見直す必要があった。
発想の転換ー「持続させる」から「一度で使い切る」へ
塩素対策には大きく3つの道がある。活性炭、亜硫酸カルシウム、そしてビタミンC。
活性炭は、長年使い続けてきた相棒だ。飲料用浄水器でも実績があり、“ろ過”という点では信頼がおける。亜硫酸カルシウムも、塩素処理の世界では知られた存在だ。
しかし浴槽200リットル分を毎回相手にしようとすると、どちらも、どうしても「大きな装置」「大きなフィルター」になってしまう。
ビタミンCには、わずかな量で浴槽1回分の残留塩素を中和できる可能性があった。 一方で水に溶けやすく、長期間効かせる“装置”には向かない。
「そもそも、長く効かせる必要があるのかな」「毎日入るお風呂なら、その日の分だけ、そのときに使えばいいんじゃないか」
“持続させる装置”から、“一度で使い切る”発想へ。浴槽用浄水器という大掛かりな装置ではなく、 入浴のたびにビタミンCを溶かして使う“入浴料”という形にする。
浴室のスペースも、取り付け工事も、必要ない。「装置」から「入浴料」へ。発想の180度転換が起きた瞬間だった。
「一回完結型・塩素対策入浴料」
お湯そのものを変える挑戦は、ようやく現実味を帯び始めた。
「お湯ざわり」をつくるー数字にならない領域との戦い
素材の方向性は決まった。だが、それだけでは、まだ「おぷろ」にはならない。次に待ち受けていたのは、「お湯ざわり」という、数字だけでは測れない世界との戦いだった。
ビタミンCによる塩素中和を核に、コラーゲン、ヒアルロン酸などの保湿成分。さらに、香りの余韻、色の濃淡ー。 ひとつの入浴料の中に、さまざまな要素が絡み合う。
「香りが強すぎると、くどく感じてしまう」「弱すぎると、もの足りない」 「湯ざわりはなめらかにしたい。でも、湯上がりにべたつきを残したくはない」 「色は、きれいに見える濃さはほしい。でも、浴槽によっては主張しすぎないようにしたい」 答えのない微調整が続いた。
やがて、湯面の向こうに、まるい感触が生まれた。お湯そのものがやさしくなるという、狙っていた体感が出てきた。 ここまで来たら、名前は自然と決まった。「おぷろ」。お風呂を、まるく、やさしくする。 シンプルで、どこか柔らかい響き。私たちらしい直球の名だった。
2010年、シリーズ誕生ー「いつものお湯」が変わった
2010年
最初の「おぷろ」シリーズ、「うみ」「くも」「はな」が、そっと世に送り出された。
やることは簡単だ。浴槽1回分、約200リットルのお湯に、おぷろをさっと溶かすだけ。 残留塩素をできるだけ取り除き、お湯ざわりをまろやかに整える。それだけの、小さな習慣。
大々的なキャンペーンはしなかった。テレビCMも無い。最初の反応は、正直に言えば「静か」だった。 爆発的な売れ行きとは、程遠い。しかし、数か月が経ったころから、工場に少しずつ変化が訪れる。
「風呂上がりのつっぱりが、前より気にならなくなりました」「息子がお風呂を嫌がらなくなって、ゆっくり浸かってくれるようになりました」 そんな声が、ハガキやメールで届き始めたのだ。
2012年には、「もり」「あわ」「みつ」が加わり、ラインアップはさらに広がった。 お風呂から上がって、タオルで身体を拭くときの感覚。 子どもが湯船につかる時間の長さ。お風呂上がりに、「ふう」とつく息の深さ。 「いつものお湯」が少し変わるだけで、その全部が、静かに変わっていく。 そのことを、お客様の言葉が教えてくれた。「自分たちは、間違っていなかった」 工場の空気が、少しだけ明るくなった。
広がるラインアップー季節と気分に寄り添う
やさしいお湯が、「当たり前」になってくると、次のニーズが見えてきた。「今日は、どんなお湯にしようか」
仕事でくたくたになった日。冬の、芯から温まりたい夜。 香りの立ち上がり方、リラックスの余韻、湯色の透明感。 季節や気分に合わせて、お湯そのものを「今日の一杯」にできないか。
こうして生まれたのが、 からだをじんわり温める「おぷろ スパ」、 香りにこだわった「おぷろ アロマ」シリーズだった。
使い手の声が次の改良を決める
水生活製作所には毎日お客様からの声が届く。 「香りが少し強く感じました」「湯上がりのしっとり感が長く続くと嬉しいです」 お客様の声は、ときに厳しく、ときに温かい。しかし、そのどれもが、次の改良の羅針盤だ。
どれも小さい差で、数字になりにくい課題だ。 それでも私たちは動く。香料の重ね方、溶解スピード、浴槽材との相性。 「生活の中で気持ちよく“消えていく”入浴料」になるように、おぷろは更新し続けている。
おぷろシリーズ開発の歩み
2010年、「うみ・くも・はな」で始まったおぷろは、2012年の「もり・あわ・みつ」で、世界観を広げた。 その後も、かっさ、ボディソープ、COOLタイプ、スパ、アロマ、フェイスソープ、ボディソープⅡへと展開していく。
入浴料としての「お湯のやさしさ」から、洗顔料やボディソープとしての「洗うときのやさしさ」へ。 「湯船の中だけでなく、からだ全体をやさしい水で包みたい」そんな願いが、年表の一行一行の裏側にある。
| 年 | 製品・出来事 | 機能 |
|---|---|---|
| 2010年 | おぷろ うみ・おぷろ くも・おぷろ はな 発売 | 入浴料×塩素除去 |
| 2012年 | おぷろ もり・おぷろ あわ・おぷろ みつ 発売 | 入浴料×塩素除去 |
| 2012年 | おぷろかっさ 発売 | 雑貨 |
| 2013年 | おぷろくも大容量(350g) 発売 | 入浴料×塩素除去 |
| 2013年 | おぷろボディソープⅠ 発売 | ボディソープ×塩素除去 |
| 2014年 | おぷろ うみCOOL・おぷろ あわCOOL・おぷろ もりCOOL 発売 | 入浴料×メンソール×塩素除去 |
| 2016年 | おぷろ スパ 発売 | 入浴剤×塩素除去 |
| 2018年 | おぷろ アロマ 発売 | 入浴剤×塩素除去 |
| 2019年 | ぎふ女のすぐれもの 認定 | 認定 |
| 2019年 | おぷろ アロマキキョウ 発売 | 入浴剤×塩素除去 |
| 2024年 | おぷろ フェイスソープ 発売 | 洗顔×炭酸泡×酵素×塩素除去 |
| 2024年 | おぷろ ボディソープⅡ 発売 | ボディソープ×塩素除去 |
岐阜・美山でつくるー「水の会社」の現場
岐阜県山県市・美山地区。ここは“水栓バルブ発祥の地”と呼ばれる。 1954年から、水生活製作所はこの土地で、浄水器、給水栓、節水器具、シャワーヘッドを作り続けてきた。
この工場で大切にされているのは、図面の上の数字だけではない。「暮らしの手触り」を、現場に持ち込むことだ。 家事や育児の段取り、そうした生活者の感覚が、MIZSEI製品を創り上げていく。
「この袋の先にいる誰かが、今日、肩まで浸かって、少しだけホッとできますように」 そう願いながら、岐阜・美山の小さな工場から、おぷろは送り出されている。
これからーやさしい「お湯の体験」を、もっと身近に
おぷろの進化は、まだ終わっていない。 季節が変われば、暮らしも変わる。ライフスタイルが変われば、「ちょうどいいお湯」の答えも、少しずつ動いていく。
香りの余韻、色の透明感、湯上がりのしっとり感。 小さな更新の積み重ねが、次の1回のお風呂を、昨日より少し気持ちよくしてくれると信じている。
「また明日も、同じお湯に浸かりたい」。そう思ってもらえる夜を、静かに増やしていくこと。 それが、水生活製作所のやり方だ。これからも変わらない。
ご購入方法について
「おぷろ」シリーズは、当社直営オンラインショップにてお求め頂けます。
おぷろシリーズのメディア掲載実績
取り上げていただいた主なメディアをご紹介します。
| 掲載日 | 媒体 | 種別 | リンク |
|---|---|---|---|
| 2016/9月 | たまごクラブ9月号 | 雑誌 | 掲載ページを見る |
| 2017/12/01 | 東海エリアの魅力発掘ウェブマガジンHIROBA!前編 | WEB | 掲載ページを見る |
| 2017/12/01 | 東海エリアの魅力発掘ウェブマガジンHIROBA!後編 | WEB | 掲載ページを見る |
| 2018/11/27 | 岐阜新聞 | 新聞 | 掲載ページを見る |
| 2022/3月 | upPLUS | 雑誌 | — |
| 2024/09/12 | 岐阜新聞 | 新聞 | 掲載紙面を見る |
| 2024/10/24 | 中部経済新聞 | 新聞 | 掲載紙面を見る |
| 2024/10/30 | 日経MJ | 新聞 | — |
| 2025/4/11 | 中日新聞 | 新聞 | 掲載紙面を見る |
他の情報も見る
「水生活製作所」についてもっと知る
シャワーヘッドや浄水器は、どんな現場で生まれているの?ー工場の様子や裏側など、水生活製作所(MIZSEI)の“素顔”をほんの少しご紹介します。
-
会社紹介動画・ドローン撮影
-
MIZSEIのスタッフにインタビュー
-
水生活製作所の紹介番組
-
シャワーヘッドの製造工程
-
水生活製作所で働く若手社員紹介
-
「トップと語る」水生活製作所
-
女性が働きやすく明るい職場
-
「社会見学」水生活製作所
-
水回りの「あったらいいな」を形に。
作成日:2025年11月21日


浴室
キッチン
洗面/トイレ
ガーデン
フィルター会員限定
浄水器
シャワーヘッド
入浴グッズ
節水
水栓・鉢
水栓パーツ
美山銅器
屋外水栓柱
屋外水栓
散水パーツ
屋外水栓パン
湯屋カラン






















