美山銅器ぐいのみ開発ストーリー
水栓技術の結晶!日本初の純銅製ぐいのみ
<目次>
はじめにー清流の町で、蛇口を作る
岐阜・美山。水栓バルブ発祥の地と呼ばれるこの町で、私たちは“水が出る当たり前”を支えてきた。
砂型を組み、湯をつぎ、冷やし、型から外し、バリを落とし、削り、磨き、めっきをかけ、組み立てる。そうして一本の蛇口ができあがる。
水栓・バルブ・鋳物の技術は、暮らしの奥で静かに進化を重ねている。
技術を次代へー日用品という橋渡し
この十数年、プラスチック化の流れは止まらなかった。金属鋳物の出番は徐々に減り、技術を引き継ぐ若者の採用にも苦しんだ。 それでも水栓製造技術は絶やさない。伝承し、もっと世に知ってもらいたい。 水栓という語彙の外側にいる人にも、手で触れて実感してもらえる“入口”がほしかった。 もっと身近に、手に触れるかたちで伝えたい。 日用雑貨で水栓技術を届ける。2013年、挑戦が動き出した。
「砂型鋳造で培った水栓製造の技術を、毎日手に取る日用品で試せないか。」そう考えた。 私たちは浄水器メーカーでもある。つくるべきは“飲み物を入れる銅器”だと、すぐに決まった。 飲み物の味は温度と口当たりで変わる。抗菌性に優れ、熱の伝わりが速い素材は純銅。ならば純銅で正面から挑む。 美山銅器の開発は、積み上げた水栓技術の底力を問う挑戦となった。
失敗の山ー青銅から純銅へ
水栓製造で使い慣れているのは青銅だった。だが純銅は勝手が違った。 湯の回り、冷え、巣、ひずみ。砂型の作りや離型の加減、どれも一段と厳しい。 何度やっても思う形にならず、良品が安定して取れるまでに2年かかった。 削りも難物だった。柔らかく、粘る。一気に削ると逃げ、刃を鈍らせる。 私たちは加工機を新調し、刃物を替え、条件を一つずつ詰めた。 それでもそーっと、そーっと削るしかなかった。速さよりも、面の品格を優先した。
樹脂との「二重構造」ー新しい挑戦
器は口に触れ、手で持つ。金属の良さを活かしながら、扱いやすさも上げたい。 そこで、私たちは高機能樹脂トライタンのインサート成形に踏み込んだ。 外側に樹脂、内側に純銅。 樹脂が手の熱さをやわらげ、耐衝撃・耐薬品・耐熱性を与える。 -20℃〜110℃、食洗機対応。金属の器に必要だった“日常性能”が揃った。 ここで、シャワーヘッドづくりで積んだ樹脂の知見が活きた。 金型の合わせ、ゲートの位置、冷却のバランス。 水栓とシャワーヘッド、2つの工場が同じ図面を囲んだ。現場をまたいだ調整が、器の性格を決めていった。
味をつくる仕掛けー数字で裏を取る
口当たりや香り立ちは思い込みではいけない。 味覚センサー(TS-5000Z/三重県工業研究所)で、風味の変化を確かめた。 日本酒・日本茶・コーヒー・水の風味の変化を検証した。 日本酒はキレと風味を残し、日本茶は苦みをやわらげコクを残す。 コーヒーは苦みを引き立て風味を残し、水はマイルドになって後味にコクが残る。 数値が傾向を示した。 仕掛けはふたつ。内面の錫メッキと、底面の微細突起だ。 錫はイオン効果で味を引き出し、突起は対流を生んで香りを立たせる。 理屈と数値、そして口の記憶が一致した。味が引き立つ器になった。
仕上げー鋳肌という個性
砂型鋳造の鋳肌は、一つとして同じ顔をしない。 光の下で揺らぐ陰影が、型と火と金属の時間を語る。 樹脂コートはその表情を守り、日常の傷から器をかばう。 容量は約100mL、重量約210g。持ったときの重心は低く、手の中で納まる。
名前に込めたものー美山銅器
美山銅器という名は、産地そのものへの敬意だ。 水栓の技術が育った町で、今度は銅の器で暮らしをよくする。 色は、青空/若葉/桜花/琥珀。清流と山の色をそのまま写した。 パッケージには美山の杉の木箱を選んだ。箱を開ける所作から、産地の空気を届けたかった。。
カタチになった2016
試作と量産条件のすり合わせを重ね、発売にこぎつけた。 味を引き出す器は、ギフトにもよく選ばれる。 底面への無料レーザー刻印にも対応し、記念日の言葉が器の底で静かに光る。
私たちの約束ー派手さより、事実へ
宣伝の言葉より、工程で語る。 素材、作法、仕上げ、口当たり。数字で裏を取り、写真で工程を見せ、嘘をつかない。 派手さはないが、積み上げに嘘はない。産地の技術は、道具になってこそ生きる。
これからー産地を未来へ
私たちの目標は「美山銅器」を地域の特産品ブランドに育てることだ。 器が新しい需要を呼び、仕事と人をこの町へ連れ戻すきっかけになる。 鋳物の灯を絶やさない。銅の器を通じて、水栓の町の技術がもう一度、暮らしの真ん中で息をする。 私たちはそう信じている。
会社の沿革(美山銅器に関わる主な出来事)
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 1954年1月 | 岐阜・美山で創業(下水道用水栓類の研磨、鍍金作業を開始) |
| 1961年7月 | 水栓類の鋳造・加工・研磨・鍍金・組立の一環作業を開始 |
| 1970年7月 | 全自動Cu.Ni.Cr.鍍金装置を設置 |
| 1978年1月 | 日本産業規格表示許可工場となる(許可番号477080) |
| 1978年4月 | 日本水道協会検査工場となる(登録番号第D-63号) |
| 1998年4月 | ISO9001認証取得 |
| 2000年6月 | ISO14001認証取得 |
| 2001年6月 | 鍍金部でNPb処理技術の稼働開始 |
| 2013年3月 | 美山銅器開発プロジェクト始動 |
| 2014年3月 | 樹脂工場を新設 |
| 2016年3月 | 美山銅器ぐい呑み誕生 |
| 2016年3月 | 美山銅器ぐい呑み「おもてなしセレクション2016」受賞 |
ご購入方法について
「美山銅器」シリーズは、当社直営オンラインショップにてお求め頂けます。オリジナルメッセージやロゴの刻印も承ります。
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美山銅器のメディア掲載実績
取り上げていただいた主なメディアをご紹介します。
| 掲載日 | 媒体 | 種別 | リンク |
|---|---|---|---|
| 2016/3/04 | 岐阜新聞 | 新聞 | - |
| 2019/10/22 | 岐阜新聞 | 新聞 | 掲載紙面を見る |
| 2019/10 | 岐阜放送 | テレビ | 掲載を見る |
| 2019/11/13 | 中部経済新聞 | 新聞 | 掲載紙面を見る |
| 2020/01 | モノ・マガジン1-2.16合併号 | 雑誌 | 掲載紙面を見る |
| 2020/02 | 管材新聞 | 新聞 | 掲載紙面を見る |
| 2020/11/6 | 岐阜新聞 | 新聞 | 掲載紙面を見る |
| 2021/5/9 | メーテレ「ウドちゃんの旅してゴメン」 | テレビ | 掲載を見る |
| 2024/01 | 月刊KELLY1月号 | 雑誌 | 掲載紙面を見る |
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作成日:2025年11月21日


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