1.「石けん」という言葉の中身をのぞいてみよう

ボディソープと石鹸の違いを解説するイメージ

※このページでは、読みやすさのため 「石けん」 と書きます。(ふだん見る「石鹸」と同じ意味です)

「石けん」という言葉は、人によってイメージが少しずつちがいます。固形のバーだけを「石けん」と思う人もいれば、ポンプ式のボディソープまでふくめて「石けん」と呼ぶ人もいます。洗たく用・台所用の洗剤までまとめて「石けん」と言うこともあります。 さらに、成分の世界では、油脂とアルカリからできた界面活性剤だけを「石けん(石けん成分)」、それ以外を「石けんではない界面活性剤(合成界面活性剤)」のように区別して呼ぶこともあります。 こんなふうに、ひとつの言葉でも指しているものが少しずつちがうので、このページでは次の表のように意味を決めて使っていきます。

このページでの言葉 このページでの意味
石けん 石けんタイプの成分が主役になっている商品全体 昔ながらの固形石けん、液体石けん
固形石けん かたくて四角いかたちの石けんの商品 浴室に置いてあるバーソープ
石けん成分/石けんタイプの洗浄成分 成分表示に書かれている中身の成分 石けん素地、カリ石けん素地 など

このあとの文章では、商品全体のイメージ →「石けん」、四角いもの →「固形石けん」、成分の話 →「石けん成分・石けんタイプ」として使います。


2.からだを洗うとき、肌で何が起きている?

界面活性剤によって泡ができるイメージ

1日のあいだに、肌の上にはいろいろなよごれがつきます。

  • 皮脂(あぶら)
  • ほこり・チリ
  • 古い角質
  • メイク・日やけ止め など

水だけだと、あぶらよごれは落ちにくいです。そこで活やくするのが、石けんやボディソープのです。
泡の中に入っている「よごれをつかまえる成分」が、次に出てくる 界面活性剤(かいめんかっせいざい) です。


3.界面活性剤ってなに?

水と油をつなぐ界面活性剤のイメージ

界面活性剤(かいめんかっせいざい) は、
水と油の「あいだ(界面)」で、よごれをつかんで、水といっしょに流しやすくしてくれる成分です。

・片方の手で「油よごれ」をつかみ
・もう片方の手で「水」をつかむ

そんなイメージのキャラクターです。

石けんやボディソープの中に入っている洗浄成分は、どれも界面活性剤のなかまです。

界面活性剤 と 合成界面活性剤のちがい

ことばを少し整理します。

言葉 意味
界面活性剤 石けん成分もふくめた、「水と油のあいだに入って、よごれを浮かせて落とす成分」の総称 石けん成分、カルボン酸系、アミノ酸系 など
合成界面活性剤 石けん成分以外の、あとから人が作り出した界面活性剤 カルボン酸系、アミノ酸系、硫酸系 など
界面活性剤(よごれを落とす成分のグループ)
 ├ 石けん成分(昔からある、油+アルカリで作る界面活性剤)
 └ 合成界面活性剤(石けん成分以外の、あとから人が作り出した界面活性剤)
    ├ カルボン酸系
    ├ アミノ酸系
    └ そのほか いろいろ
        

合成界面活性剤は全部「よくない」の?

インターネットなどでは、「合成界面活性剤は肌によくない」という言い方を目にすることがあります。

でも本当は、次のポイントで危険性は異なります。

  • 合成界面活性剤のどのグループか
  • どれくらいの量・濃さで入っているか
  • 保湿成分・肌荒れケア成分とどう組み合わせているか

※ここで言っている「グループ」は、石けん成分以外の合成界面活性剤の種類のことです。

合成界面活性剤だから全部ダメ、というわけではありません。
正確には「合成界面活性剤を使用した製品の中には、安全なものもあれば危険なものもある」と言うべきでしょう。


4.洗浄成分の3タイプ

ボディソープに含まれる洗浄成分のイメージ

からだを洗うときに使われる洗浄成分は、いろいろありますが、ここでは代表的な3つを取り上げます。

タイプ 成分表示のヒント 合成界面活性剤? イメージ
石けんタイプ 石けん素地/カリ石けん素地 など いいえ(石けん) さっぱりめの洗い上がりになりやすい
カルボン酸系 ラウレス◯◯カルボン酸Na/酢酸Na など はい(合成) 石けんタイプよりマイルドな処方に使われることが多い
アミノ酸系 ココイル〜○○Na/ラウロイル〜○○Na など はい(合成) マイルドさやしっとり感をうたう製品に使われることが多い

※1 カルボン酸系・アミノ酸系は、合成界面活性剤の中でも「やさしめグループ」としてボディソープや洗顔料によく使われます。

※2 合成界面活性剤は、汚れを落とすだけでなく、ボディソープの使い心地を整える目的でも使われます(泡立ちを良くする、とろみをつける、泡を安定させる など)。
こうした目的で、主な洗浄成分に併用されることが多い成分の中にも、刺激が弱めのものがあります。
例:「コカミドプロピルベタイン」「ココアンホ酢酸Na」、また「ラウリン酸ポリグリセリル-10」などのポリグリセリル系成分


5.洗浄力と刺激のちがい(図でチェック)

洗浄成分の洗浄力と肌刺激の比較図

同じ「洗浄成分」でも、よごれの落ちやすさ(洗浄力)と、肌への強さ(刺激)にはちがいがあります。

この図の見かたのポイント

  • 左側:低刺激だけど洗浄力も弱め
  • 真ん中:低刺激〜ほどよい洗浄力
  • 右側:洗浄力も刺激も強めで、肌への負担が大きくなりやすい

石けん成分が「肌にやさしい」と言われる2つの理由

肌にやさしい石鹸のイメージ

ここで言う「石けん成分」は、パーム油・ヤシ油などの油脂と、アルカリ(苛性ソーダ・苛性カリ)を 反応させて作る、昔ながらの界面活性剤のことです。合成界面活性剤とくらべると、 つぎのような特徴があります。

ポイント① 肌のうえで「中和されて」洗浄力がおだやかになる

  • 石けん成分は弱アルカリ性で、油汚れや皮脂などの酸性のよごれと出会うと、中和されて洗浄力が弱まります。
  • そのため、よごれは落としつつ、洗いすぎ・刺激をおさえやすいという性質があります。

ポイント② 水でうすまると洗浄力が落ちて、すすぎやすい

  • 石けん成分は、水で一定以上にうすまると界面活性作用が低下するという性質があります。
  • そのため、シャワーで流すときに泡が切れやすく、肌に残りにくいと言われます。
  • 合成界面活性剤の中には、水でうすまっても界面活性作用を失わないタイプもあり、きちんとすすがないと肌に残りやすいものもあります。

※ここでの説明はあくまで「成分の一般的な性質」の話です。
合成界面活性剤にも、やさしいタイプ・刺激の強いタイプなどがあり、配合量や処方全体との組み合わせによって使い心地は大きく変わります。

水生活製作所のおぷろボディソープⅡは、こうした石けん成分の特徴をいかしながら、
敏感肌の方が毎日使いやすいように、やさしい合成界面活性剤と保湿・肌荒れケア成分を組み合わせた処方にしています。


おぷろボディソープⅡに入っている主な界面活性剤は、
カリ石けん素地(石けん成分) … 洗浄成分。刺激の強さは中程度
コカミドプロピルベタイン … 補助成分。刺激の強さはやさしめ
に入る成分です。

=「汚れはきちんと落とす石けん」+「とてもやさしい成分でサポート」という組み合わせになっています。


6.洗浄成分の「組み合わせ」で見る3つのタイプ

虫眼鏡と電球アイコン

名前(石けん・ボディソープ)だけでなく、中身の組み合わせで見ると、もっと分かりやすくなります。

タイプ 主役 合成界面活性剤の役目 イメージ 代表例
石けん100%タイプ 石けん成分だけ ほとんど なし とてもさっぱり・シンプル 昔ながらの固形・液体石けん
石けんベース+少し合成タイプ 石けん 泡立ちUP・刺激をやわらげる助っ人 さっぱり+やさしさ 👑おぷろボディソープⅡ
合成メインタイプ 合成界面活性剤 主役としてしっかり洗う しっとり〜さっぱり色々 一般的なボディソープ

おぷろボディソープⅡは、「石けんベース+少し合成」のミックス型です。


7.成分表示を見るときの3つのポイント

ボディソープの成分表示の見方


成分欄をぜんぶ読む必要はありません。3つだけおさえればOKです。

① 成分欄の「いちばん上〜数個」を見る

パッケージの「成分」「全成分」の欄を探して、上から3〜5個くらいをチェックします。上に書いてあるほど、たくさん入っている成分であると考えられます。

② 洗浄成分のキーワードを探す

見つけたい言葉 タイプ
石けん素地/カリ石けん素地など
ラウリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸/オレイン酸など+水酸化Na/水酸化K
石けんタイプ
カルボン酸Na/酢酸Naがつくもの カルボン酸系(合成)
ココイル~、ラウロイル~で始まり、メチルアラニン、グリシン、アスパラギン酸、グルタミン酸などの言葉を含む アミノ酸系(合成)



※補足:ボディソープには、汚れを落とす成分(上の表)に加えて、泡立ち・泡の安定、とろみなど使い心地を助ける目的で、別の界面活性剤が一緒に入っていることがあります。

見つけたい言葉(例) 主な役割(目安) 成分名の例
~ベタイン 泡立ち・泡の安定を助ける目的で併用されることが多い コカミドプロピルベタイン など
~アンホ酢酸Na 泡の安定や洗い心地を助ける目的で併用されることが多い ココアンホ酢酸Na など
~ヒドロキシスルタイン 泡の安定など、使い心地を助ける目的で使われることがある ラウラミドプロピルヒドロキシスルタイン など
ポリグリセリル〜 洗浄の補助や、使用感を整える目的で使われることがある ラウリン酸ポリグリセリル-10 など
~グルコシド 比較的マイルド寄りの処方で、洗浄の補助として使われることが多い デシルグルコシド/ココグルコシド など
PEG-〜/ポリソルベート〜 香料などをなじませる(溶かしやすくする)目的で入ることもある PEG-40水添ヒマシ油/ポリソルベート20 など

※成分欄の上に書かれているほど配合量が多い目安になります。これらが入っている=必ず低刺激、という意味ではないので、全体のバランスで見るのがおすすめです。




③ 保湿・肌荒れケア成分もチェック

下のほうに、こんな名前があればうるおいケアも考えた処方です。

  • グリセリン
  • セラミドNP など「セラミド」とつくもの
  • 加水分解ヒアルロン酸 など「ヒアルロン酸」とつくもの
  • グリチルリチン酸2K/アラントイン(肌荒れケア)

8.おぷろボディソープⅡのこだわり

おぷろボディソープⅡのボトル画像

ひとことで言うと:
石けんベースで、やさしい合成成分+保湿・塩素ケアを足したボディソープです。

① 石けんベースで、泡はスッと流れやすい

主役の洗浄成分は カリ石けん素地(液体石けん成分)。石けん成分は水でうすまると泡が切れやすく、すすぎやすいのが特長です。

② やさしい合成界面活性剤でサポート

以下のような、低刺激の合成界面活性剤・乳化成分を少しだけプラスしています。

  • コカミドプロピルベタイン
  • ラウリン酸ポリグリセリル-10
  • 水添レシチン など

泡立ちをよくしつつ、石けんの刺激をやわらげるサポート役になっています。

③ ビタミンCで「残留塩素」をケア

アスコルビン酸(ビタミンC)を配合し、入浴中の無防備な肌を水道水中の塩素から守りたいという発想で作られています。

④ 保湿・肌荒れケア成分をたっぷり配合

うるおいと肌荒れケアのために、次のような成分を組み合わせています。

  • グリセリン
  • セラミドNP(ヒト型セラミド)
  • セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド(疑似セラミド)
  • 加水分解ヒアルロン酸
  • グリセリルグルコシド
  • グリチルリチン酸2K・アラントイン(肌荒れ防止)

おぷろボディソープⅡの商品ページへ

成分をもっと詳しく知りたい方へ(おぷろボディソープⅡ)

※ここから先は、成分を細かく知りたい方向けの内容です。

成分名 ポイント
カリ石ケン素地(液体石けん成分) ベース成分は石けんです。石けんは水で薄まると界面活性剤としての作用を失うため、 肌に残り続けることがなく、安全性が高いとされています。
水添レシチン 専門的には「両性イオン界面活性剤」に分類される成分で、洗浄成分の中では 比較的刺激が少ないタイプとされています。乳化を補助し、石けん成分の刺激を やわらげる助っ人として働きます。角層水分量を高めることで、保湿をサポートします。
コカミドプロピルベタイン、PEG-100水添ヒマシ油、ラウリン酸ポリグリセリル-10 主に「非イオン界面活性剤」など、刺激が比較的少ないとされるタイプの 界面活性剤として使われます。乳化を補助したり、泡立ちを良くする目的で 配合されています。コカミドプロピルベタインは、石けん成分 (陰イオン界面活性剤=マイナスの電気を帯びた界面活性剤)の刺激を やわらげる目的でも用いられます。
フィトステロールズ 乳化を安定させる成分で、エモリエント効果(肌の水分の蒸発を防ぎ、 肌をやわらかく保つ効果)があります。医薬品添加物規格に適合しており、 刺激性はほとんどないとされています。
エチルヘキシルグリセリン グリセリンの合成物です。保湿効果と抗菌効果があり、防腐補助のために配合されます。 医薬部外品原料規格に適合しており、刺激性はほとんどありません。
トコフェロール ビタミンEです。製品の酸化を防ぎ、品質を保つ目的で配合されています。
クエン酸、クエン酸Na 製品のpH(酸性・中性・アルカリ性のバランス)を調整するために使われます。 食品添加物にも使われる、安全性の高い成分です。
EDTA-4Na 製品に有害な影響を及ぼす金属イオンに結合して、他の成分との不要な反応を防ぐ成分です (キレート作用)。一般的に、皮膚刺激やアレルギー性はほとんどないと考えられています。
合成香料、パラベン、フェノキシエタノール、安息香酸Na、ヒノキチオール これらの合成香料・防腐剤は使用していません。香りづけには、天然の精油を採用しています。
グリセリン、セラミドNP(ヒト型セラミド)、セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド(疑似セラミド)、 加水分解ヒアルロン酸、グリセリルグルコシド 角層のうるおいを保つための保湿成分です。セラミド・疑似セラミド・ヒアルロン酸などが、 乾燥から肌を守るように働きます。
グリチルリチン酸2K、アラントイン 肌荒れ防止化粧品でもよく使われる成分で、肌のコンディションを整える目的で配合されています。

9.よくある質問Q&A

Q1. 子どもと一緒に使えますか?

石けん成分ベースで、保湿・肌荒れケア成分も入ったやさしい処方です。
はじめて使うときは、少量を腕などで試し、赤みやかゆみが出ないか様子を見てください。

Q2. 敏感肌でも大丈夫ですか?

すべての方に大丈夫とは言えませんが、
・石けん成分が主役
・やさしい合成界面活性剤でサポート
・セラミド・ヒアルロン酸・グリチルリチン酸2K などを配合
と、低刺激をめざした設計です。心配な方は、少量からお試しください。

Q3. 他の石けんやボディソープとどう使い分ければいいですか?

たとえば…
・「今日はしっかりさっぱり」 → 石けん成分100%タイプの固形石けん
・「今日は乾燥や肌荒れが気になる」 → おぷろボディソープⅡ

というように、その日の肌の調子でえらぶのもおすすめです。

敏感肌で「何を使えばいいのか分からない…」と感じている方へ。
石けん成分ベースの洗浄力と、やさしい合成界面活性剤、保湿・肌荒れケア成分、
さらにビタミンCによる塩素ケアまで考えたおぷろボディソープⅡを、
まずは毎日のバスタイムで試してみてください。

作成日:2025年12月12日
更新日:2025年12月12日