活性炭と炭の違いは何？―浄水器のカートリッジに活性炭が使われる理由

浄水器のカートリッジや冷蔵庫の脱臭剤など、身の回りで何気なく使われている「活性炭」。

でも、「普通の炭とどう違うの？」「なぜ浄水器に使われるの？」と疑問に思ったことはありませんか？

実は活性炭、ただの炭とは比べものにならないほどのパワーを持っているんです。

今回は、知っているようで知らない「活性炭」の秘密を、浄水器選びに役立つポイントと一緒にわかりやすくご紹介します。

 

🔥炭と活性炭、何が違うの？―吸着パワーの秘密

💡 炭も活性炭も、基本は「吸着する力」を持っている

炭には、もともと空気中や水の中の汚れやニオイを吸い込む「吸着」という性質があります。

これは、炭の表面に細かい穴がたくさん開いていて、その穴に汚れやニオイのもとになる物質が入り込み、くっついて離れなくなるからです。

イメージとしては、スポンジが水を吸い込むような感じ。炭の穴に物質が吸い込まれて、そのまま留まるんですね。

⚡ 活性炭は「特別な処理」で吸着力を大幅にパワーアップ！

では、活性炭は何が違うのでしょうか？

活性炭は、普通の炭に「賦活（ふかつ）」という特別な処理を施したものです。

この処理によって、炭の表面に目に見えないほど小さな穴が無数に開けられ、吸着できる物質の種類も量も、ぐんと増えるのです。

つまり、活性炭は「スーパーパワーアップした炭」と言えます！

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📈 驚きの表面積！小さじ半分でテニスコート4面分

活性炭のすごさは、その表面積の広さにあります。

炭の表面には、直径20～60μm（マイクロメートル）の小さな孔が開いていますが、活性炭にはさらに小さな0.8nm～数nm（ナノメートル）という超微細な孔が無数にあります。

この孔のおかげで、活性炭1gあたりの表面積はなんと1,000〜2,000㎡にもなるんです！

これは、小さじ半分ほどの量でテニスコート約4面分の広さに相当します。

表面積が広いほど、たくさんの物質を吸着できるようになります。これが、活性炭が浄水器に使われる大きな理由なんです。

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🌱 活性炭にも種類がある！浄水器に最適な原料とは？

一口に「活性炭」といっても、原料によって性能が大きく異なります。

活性炭の主な原料には、次のようなものがあります。

🌱 活性炭の原料いろいろ

• 植物系：ヤシ殻、木材、竹、クルミの殻など
• 石炭系：瀝青炭、褐炭、亜炭など
• 石油系：石油ピッチ、オイルカーボンなど
• 合成樹脂系：フェノール樹脂、レーヨンなど

🌱 浄水器には「ヤシ殻活性炭」が最適！

数ある原料の中でも、浄水器のろ材として最も適しているのが「ヤシ殻を原料にした活性炭」です。

その理由は以下の通りです。

• ✅ ミクロ孔が発達していて表面積が広大
• ✅ 硬質で耐久性が高い
• ✅ 安定供給が可能
• ✅ 食品・医療用としても使える高い安全性

弊社の浄水器フィルターにも、厳選された高品質なヤシ殻活性炭を使用しています。

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💧 浄水器の活性炭が除去できるもの・できないもの

活性炭は優れたろ材ですが、すべての有害物質を除去できるわけではありません。

ここでは、活性炭が得意なもの・苦手なものを見ていきましょう。

✅ 活性炭が除去できる主な物質

• 🔴 塩素（カルキ）
• 🔴 トリハロメタン類（ただし良質な活性炭が大量に必要）
• 🔴 農薬の大半
• 🔴 カビ臭の原因物質（2-MIB、ジオスミン）
• 🔴 有機化合物・環境ホルモンの一部
• 🔴 界面活性剤
• 🔴 PFAS（PFOS・PFOA）※有機フッ素化合物の一部

活性炭は特に有機物と相性が良いため、これらの物質を効果的に吸着します。

ちなみに、市販されている備長炭の多くは賦活処理がされていないため、活性炭になっていません。そのため、塩素以外はほとんど除去できないのです。

❓ 活性炭だけでは除去しきれないもの

一方で、活性炭では除去できない、または十分に除去できない物質もあります。

• 🟠 重金属（鉛・水銀など）の一部
• 🟠 硬度成分（カルシウム・マグネシウム）
• 🟠 一部の無機物質

そのため、浄水器では複数のろ材を組み合わせて使うのが一般的です。

🌟 活性炭の大きなメリット：ミネラルは残せる！

逆浸透膜（RO膜）を使った浄水器は、ほぼすべての物質を除去しますが、おいしさの素であるミネラルまで取り除いてしまうという欠点があります。

一方、活性炭によるろ過は、ミネラル分をそのまま残すことができます。

これにより、天然水のようなおいしい水を毎日手軽に利用できるのです。

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⚡ 浄水器の性能は「活性炭の量」で決まる！

「活性炭を使っている浄水器なら、どれも同じでしょ？」

実は、そうではありません。

浄水器の性能は、活性炭の量で大きく変わります。

💧 水と活性炭の「接触時間」が重要

水の中の有害物質を効率的に除去するには、水と活性炭ができるだけ長い時間接触する必要があります。

そのため、ろ材の活性炭は量が多いほど効果が高く、持続力が長くなるのです。

🟢 大きめ・小さめの物質は除去期間が短い

活性炭の孔は、0.5nm～数nmとさまざまな大きさがあり、それぞれの孔がサイズに合った物質を吸着します。

しかし、カビ臭の原因物質（大きめ）やトリハロメタン類（小さめ）など、孔の大きさに対応しにくい物質は、除去できる期間が短くなります。

これらを長期間しっかり除去するには、多量の活性炭が必要なのです。

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⭐ ブロック活性炭がすごい理由―磨水Ⅳの高性能の秘密

弊社の浄水器「磨水Ⅳ」が高性能な理由、それは「ブロック活性炭」を使用しているからです。

🔧 ブロック活性炭とは？

ブロック活性炭は、活性炭を微細な粉末にし、それを型に入れて圧縮成型することで作られます。

通常の粒状活性炭とは異なり、活性炭同士の間の隙間が小さいため、物理的なろ過能力も高いのが特徴です。

✅ ブロック活性炭の2つの浄水メカニズム

1. 吸着作用（化学的ろ過）

• 活性炭の微細な孔により、塩素・トリハロメタン・農薬・有機化合物・臭いなどを吸着し、水を浄化。

2. 物理ろ過（微粒子除去）

• 粉末活性炭を固めたブロック状の構造により、サビ・微細な不純物・カビ・バクテリアなどを物理的に除去。
• 一般的に0.5～1ミクロン（μm）の粒子までろ過可能。

🔥 ブロック活性炭のメリット

• ✅ ろ過性能が高い：粒状活性炭よりも表面積が大きく、吸着能力が優れている
• ✅ 細かい粒子の除去が可能：サビ・微粒子・微生物などを物理的にブロック
• ✅ 水の流れが均一：粒状活性炭で起こりがちな「チャネリング現象（水が流れやすい部分だけ流れてしまう）」を防ぐ
• ✅ フィルターの寿命が長め：濾過層が厚く、交換頻度が低め

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• ✅フィルター長持ち：総ろ過流量は3,000L。1日8L使用で、約12ヶ月ごとの交換でOK。
• ✅安心素材：ヤシ殻由来のブロック活性炭を使用。銀や界面活性剤は不使用で安心。
• ✅工事不要の簡単取り付け：多くの水栓に対応する切替コック＆アダプター付属。

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作成日：2025年10月28日
更新日：2025年10月28日